「10万円あったら、どこに行けるんだろう」
このサイトの出発点はこの疑問です。それを確かめるために、まず、まだ行ったことのない7つの旅先を選んで、実際に行くつもりで本気で計画してみました。交通手段の乗り継ぎ、宿の実勢価格、入場料、バスの本数まで調べて、1人あたりの費用を積み上げた「どこ10プラン」です。
結論から言うと、7つ全部、10万円でお釣りがきました。一番安い大洗は3.7万円、一番高い祖谷渓でも7.6万円。半分は2人で行っても10万円前後に収まります。

7つのプランの一覧
安い順に並べます。金額は1人あたり・2名1室の試算です。宿泊は2食付きが基本ですが、八戸はホテルの素泊まりで、食費を別に計上しています。
| 行き先 | 地方 | 交通 | 人数 | 泊数 | 試算 | ベストシーズン |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ① 大洗・ひたちなか | 関東 | 特急1.5時間 | 2名1室・1人あたり | 1泊2日 | 約3.7万円 | 4月中旬〜5月上旬(ネモフィラ) |
| ② 上田・別所温泉 | 信州 | 新幹線1.5時間 | 2名1室・1人あたり | 1泊2日 | 約4.6万円 | 4月上旬(上田城の千本桜) |
| ③ 郡上八幡 | 中部 | 新幹線+高速バス3.5時間 | 2名1室・1人あたり | 1泊2日 | 約5.0万円 | 7月中旬〜9月上旬(郡上おどり) |
| ④ 八戸・種差海岸 | 東北 | 新幹線3時間 | 2名1室・1人あたり | 1泊2日 | 約5.4万円 | 初夏の土日(朝市とウミネコ) |
| ⑤ 石見銀山・温泉津 | 山陰 | 飛行機+電車バス | 2名1室・1人あたり | 1泊2日 | 約6.2万円 | 土曜泊(温泉津の夜神楽) |
| ⑥ 鞆の浦・福山 | 瀬戸内 | 新幹線+バス4時間 | 2名1室・1人あたり | 1泊2日 | 約7.4万円 | 4月末〜GW(観光鯛網) |
| ⑦ 祖谷渓・大歩危 | 四国 | 新幹線+特急+バス約5.5時間 | 2名1室・1人あたり | 1泊2日 | 約7.6万円 | 10月下旬〜11月中旬(紅葉) |
予算の枠を変えた計画
どこ10は予算と人数を選んで旅先を探すサービスです。上の7つは「1人あたり10万円・1泊2日」の枠で書いたもの。ここから下は、予算と人数と泊数の枠を変えて計画した記事です。
| 行き先 | 地方 | 交通 | 人数 | 泊数 | 試算 | ベストシーズン |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 萩・津和野 | 山陰・山口 | 飛行機+乗合タクシー+バス | 2名 | 2泊3日 | 2人で15万円前後 | 5月下旬〜6月中旬(花菖蒲)/11月 |
| 黒部峡谷・宇奈月温泉 | 北陸 | 北陸新幹線+富山地鉄 | 2名 | 1泊2日 | 2人で約9.5万円 | 5〜6月の新緑、10月下旬〜11月中旬の紅葉 |
| 黒部峡谷・立山・富山 | 北陸 | 北陸新幹線+富山地鉄+アルペンルート | 2名 | 2泊3日 | 2人で約14.3万円 | 4〜6月の雪の大谷、10月の紅葉 |
| 大山・境港・皆生温泉 | 山陰 | 飛行機+境線+路線バス | 2名 | 1泊2日 | 2人で約9.3万円 | 10月下旬〜11月上旬(大山の紅葉) |
| 大山・蒜山高原 | 山陰・岡山 | 飛行機+路線バス+レンタカー | 2名 | 2泊3日 | 2人で約14.9万円 | 10月下旬〜11月上旬(紅葉)/5〜6月の新緑 |
| 男鹿・秋田 | 東北 | 秋田新幹線+男鹿線+予約制乗合タクシー | 2名 | 2泊3日 | 2人で約18.7万円 | 6月中旬〜7月中旬(雲昌寺のあじさい) |
| 岩国・宮島・広島 | 中国 | 新幹線 | 2名 | 2泊3日 | 2人で約15.5万円 | 11月中旬〜下旬 |
| 伊豆大島 | 関東 | 高速ジェット船 | 2名 | 2泊3日 | 2人で約10.0万円 | 11月下旬〜12月上旬 |
どう選ぶか
計画してみて分かったのは、交通費が総額に大きく響くということです。行き先だけでなく、切符の取り方でも差がつきます。だから選び方は「予算」より「何がしたいか」で決めるのが正解だと思います。
とにかく気軽に行きたいなら、大洗と上田。どちらも東京から1時間半で、思い立った週末に行けます。大洗は「日帰りできる場所にあえて泊まって、夜明けの神磯の鳥居を見る」計画、上田は「真田の隠し湯に300円で入って国宝の八角三重塔を見る」計画です。
食べることが目的なら、八戸。蕪島も種差海岸も朝市も入場料ゼロで、浮いた予算が全部食費に回せます。日曜の夜明けに300店の朝市を歩くプランです。
その夜にそこにいたいなら、郡上八幡と石見銀山。郡上は夏の30夜、誰でも輪に入れる郡上おどり。石見銀山は温泉津の神社で毎週土曜に開かれる夜神楽。どちらも「見るもの」ではなく「居合わせるもの」が主役です。
遠くまで行った実感が欲しいなら、鞆の浦と祖谷渓。鞆の浦は江戸時代の港がそのまま残る瀬戸内の町、祖谷渓は車なしで行く日本三大秘境。どちらも7万円台ですが、10万円にはまだ余裕があります。
予算や泊数から選ぶなら、下の「予算の枠を変えた計画」で、2人合計の試算と泊数を見比べてください。1泊2日と2泊3日が混ざっているので、使える日数から絞ると選びやすいです。
計画して分かったこと
最初の7つを計画して、共通の発見が3つありました。
1つ目は、「遠い」の大半は思い込みだということ。鞆の浦も八戸も、数字にしたら普通に行ける距離と予算でした。逆に上田のように「近すぎて候補に入っていなかった」場所もありました。
2つ目は、値段を決めるのは距離より計画性だということ。石見銀山は航空券を早割で取れば6.2万円、直前だと12万円。同じ旅で倍近く違います。新幹線も、えきねっとの早割や宿とのパックで1〜2万円は変わります。
3つ目は、どの旅にも「その時期に行く理由」があること。鯛網、千本桜、夜神楽、朝市、郡上おどり、紅葉、ネモフィラ。日付を合わせるだけで、同じ予算の旅が別物になります。各記事の「行くならいつか」にまとめてあります。
この計画の正直なところ
このページのプラン記事は、筆者がまだ現地に行っていない段階で組んだものです。全部机上の計画です。料金は2026年9月時点で確認していますが、バスの時刻や宿の実勢価格など、予約時や出発前に再確認が必要なことは各記事の「正直、まだ分かっていないこと」に書いてあります。
まずは、どれから行くか。宿が取れた日が、行く日です。