この記事は「机上調査プラン」です。筆者は上田・別所温泉を訪れたことがありません。行ってみたい場所を、実際に行くつもりで本気で調べて計画した記事です。料金・営業情報は2026年9月時点で確認していますが、お出かけ前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

※図の「新幹線 約1時間30分」は東京→上田の区間の目安です。別所温泉までは、さらに別所線約30分と乗換待ちが加わります。
この計画のまとめ
- 日程:1泊2日(東京発・北陸新幹線利用)
- 行き先:別所温泉(長野県上田市)+上田駅周辺
- 1日目:東京→上田→上田城跡と昼の信州そば→ローカル線で別所温泉→外湯めぐり→温泉宿
- 2日目:北向観音と国宝・八角三重塔→もう1軒外湯→上田に戻って帰路
- ベストシーズン:桜を楽しむなら春の4月が候補。開花・満開時期は年により変動します(後述)
- 費用試算:1人あたり45,880円、約46,000円(2名1室・夕朝食付きで宿泊費を仮定した場合)
- 結論:2名で91,760円、2人でほぼ10万円(1人あたりの金額は2名1室利用時の按分で、一人旅の宿泊価格ではありません)
なぜ上田・別所温泉なのか
前回の鞆の浦に続いて、「予算でどこに行ける?」の調査で引っかかった場所の2つ目が、長野県上田市の別所温泉です。
お寺が多いことから「信州の鎌倉」と呼ばれる、信州最古と言われる温泉地だそうです。戦国好きとしては、真田氏の隠し湯と伝わる共同浴場「石湯」が残っている、というだけでもう気になります。池波正太郎の『真田太平記』に出てくるのはこのお湯だそうです。
そして調べて驚いたのが近さです。東京→上田は北陸新幹線で約90分。別所温泉へは、さらに上田駅から別所線約30分と乗換待ちが加わります。鞆の浦が「遠いと思い込んでいたけど数字にしたら行けた」だったのに対し、こちらは「近いのになぜ行っていないのか」という場所でした。関東の人間にとって長野は日帰りスキーのイメージが強くて、泊まりの温泉旅の候補に入っていなかった気がします。
行き方を調べる
- 東京→上田:北陸新幹線(はくたか・あさま)で約90分(選ぶ列車により異なります)。大人・通常期・紙のきっぷで、運賃+普通車指定席特急料金の合計6,900円/片道。速達のかがやきは上田に停まらないので注意
- 上田→別所温泉:上田電鉄別所線で約30分、大人片道590円、往復1,180円。日中は概ね毎時1〜2本ですが、時間帯によっては約1時間空きます。新幹線との乗換待ちも見込み、旅行日の公式時刻表で接続を確認します
別所線は「丸窓電車」で知られるローカル私鉄で、田園の中を走って終点が温泉街というのが良いです。移動そのものが観光になりそうです。
新幹線の通常の費用試算は、上記の割引なしの料金を使います。えきねっとの「トクだ値14」は2026年9月30日乗車分をもって発売終了のため、後述する期限付きの参考ケースに分けて記載します。
モデル行程(1泊2日)

※図は行程のイメージです。以下は選ぶ新幹線・別所線との乗継次第の行程目安で、美味だれ焼き鳥を昼に食べられる店は未確認です。
1日目:まず上田で真田、それから温泉へ
朝9時台の東京発を候補に、選ぶ新幹線の上田到着時刻を確認して予定を組みます。同じ9時台の出発でも到着時刻は異なるため、上田散策や昼食の時間はその列車に合わせる目安です。チェックインまでの時間は上田側で使います。
駅から歩ける範囲に上田城跡公園があります。真田昌幸が築き、徳川軍を二度退けた城です。公園散策は無料で、櫓・博物館等の有料施設とは別です。到着時刻に合わせた散歩にちょうど良さそうです。園内では整備に伴う一部通行規制の案内があるため、訪問前に上田市の公園案内を確認します。昼は駅周辺で信州そばを食べるつもりです。

午後、別所線に乗って終点の別所温泉へ。宿に荷物を預けたら、外湯めぐりに出ます。
別所温泉には共同浴場(外湯)が3つあり、入浴料は大人各300円/1回です。
- 石湯:真田氏の隠し湯と伝わる、『真田太平記』ゆかりの湯。6:30〜21:30、最終入場21:00、通常は火曜休
- 大師湯:平安時代、慈覚大師が好んで入ったと伝わる湯。6:00〜21:00、最終入場20:30、通常は木曜休
- 大湯:木曽義仲ゆかりの湯。外湯で唯一露天風呂があります。6:30〜21:30、最終入場21:00、通常は水曜休
料金と最終入場は2025年4月1日からの公式改定案内によります。臨時休業や祝日等による変更もあるため、旅行前に施設ごとの最新営業情報を確認します。
初日は石湯の営業日を確認して入浴し、夜は宿の会席と内湯でゆっくりする予定です。
宿は楽天トラベルに複数掲載されています。気になっているのは「旅館 花屋」——宮大工が造った登録有形文化財の宿で、大正浪漫のステンドグラスと源泉かけ流しの大理石風呂があるそうです。別所温泉駅から徒歩約5分。一人旅なら、一人旅歓迎を掲げる「上松や」も良さそうです。今回の試算では、2名1室・夕朝食付きの宿泊費を1人あたり25,000円と仮定します。これは2名で泊まる場合の1人按分で、一人旅の宿泊料金は別途確認が必要です。宿泊価格は旅行日・曜日・部屋・プラン等で変わるため、地域全体の相場や常時予約できる価格を示すものではありません。
2日目:朝の参拝と、もう1軒の外湯
朝は温泉街の中心にある北向観音へ。善光寺と向かい合うように北を向いて建っていて、「善光寺だけでは片参り」と言われるお寺です(通常参拝は無料。特別拝観や行事等の有料範囲は別途確認)。

そこから坂を上って、8時以降に安楽寺を拝観します。ここに国宝の八角三重塔があります。八角形の塔は日本でここにしかほぼ残っていないそうで、この旅で一番見たいものかもしれません。
安楽寺の公式案内では、拝観料は大人300円。拝観時間は3月〜10月が8:00〜17:00(最終入場16:45)、11月〜2月が8:00〜16:00(最終入場15:45)です。朝の行程も8時からの拝観に合わせ、行事等による時間変更がないか確認します。

宿をチェックアウトしたら、大湯か大師湯の営業を確認してもう1回温泉に入り、昼過ぎの別所線で上田へ戻るのを目安にします。上田名物の美味だれ焼き鳥(すりおろしニンニクの醤油だれで食べる焼き鳥)は、昼営業の店が確認できれば食べたい候補です。現時点では具体的な店を確認できていません。夕方前の新幹線で帰る想定ですが、東京到着は選ぶ新幹線と別所線からの乗継次第。帰りも旅行日の時刻表を確認して予定を組みます。
費用試算(1人あたり・2名1室想定)
通常ケースは、大人2名が1室に泊まる場合の1人あたりで計算します。
- 新幹線:東京⇔上田 往復 13,800円(大人・通常期・紙のきっぷ。運賃+普通車指定席特急料金、片道6,900円の2回分)
- 別所線:上田⇔別所温泉 往復 1,180円(大人片道590円の2回分)
- 宿泊:25,000円(2名1室・夕朝食付きで選ぶ宿の、1人あたりの試算上の仮定)
- 入浴・拝観:外湯2回600円+安楽寺300円=900円
- 食事(昼食2回)・雑費:5,000円(入湯税150円+宿泊税200円をこの枠内に含む)
入湯税は1人1泊150円、宿泊税は1人1泊200円として計算しています。この計350円は食事・雑費5,000円の内数で、合計へ追加計上しません。宿泊税200円は制度開始の2026年6月1日〜2029年5月31日の税額です。
13,800円+1,180円+25,000円+900円+5,000円=45,880円/人(約46,000円)。2名で91,760円です。
前回計画した鞆の浦(約74,000円)と比べると、3万円近く安く収まります。距離の差がそのまま新幹線代の差です。1人10万円という予算で考えるなら、夫婦やカップルで2人分、2人でほぼ10万円という結論です。
※交通費・入浴料・拝観料・税額は2026年9月時点の情報、宿泊費と食事・雑費は試算上の仮定です。宿泊費は旅行日・曜日・部屋・プラン等により変わり、上記は一人旅の費用試算には転用できません。
期限付き参考ケース:トクだ値14(2026年9月30日乗車分まで)
東京↔上田の「あさま」の新幹線eチケット(トクだ値14)は、大人・普通車指定席で片道4,680円、往復9,360円です。列車・区間・席数限定で、各乗車日の14日前23:50までの申込みが必要です。2026年9月30日乗車分をもって発売終了となるため、10月1日以降の旅行には使えません。希望する割引席が取れる保証もありません。
往路・復路とも2026年9月30日乗車分までの対象列車で割引席を確保でき、ほかの仮定を通常ケースと同じにした場合だけ、9,360円+1,180円+25,000円+900円+5,000円=41,440円/人、2名で82,880円という参考試算になります。「2人で8万円台」はこの期限と条件を満たす場合の計算で、通常ケースの費用や今後も使える節約方法としては扱いません。
行くならいつか
1日目に歩く上田城跡公園は、春には約1,000本の桜が咲く名所だそうです。桜の開花・満開時期は年により変動するので、4月上旬なら満開とは限りません。2026年の「上田城千本桜まつり」は4月4日〜4月12日に開催され、すでに終了しています。2026年は夜桜のライトアップも案内されていました。次回の開催日程や内容は公式情報を確認し、開花状況も見ながら旅行日を選びます。桜の見頃に合えば、昼の散歩がそのまま花見になりそうです。混雑だけは覚悟です。
正直、まだ分かっていないこと
机上調査なので、確認しきれなかったことを正直に書いておきます。
- 美味だれ焼き鳥は夜の居酒屋メニューの印象があり、昼に食べられる店があるかは未確認です
このあたりは、実際に行ったときの答え合わせ記事で書きたいと思います。
まとめ
東京→上田は新幹線で約90分、上田→別所温泉は別所線で約30分。全体ではこの乗車時間に乗換待ちが加わり、選ぶ列車によっても変わります。真田の隠し湯に300円で入って、国宝の塔を見て、登録有形文化財の宿を候補に泊まる。宿泊費を2名1室・夕朝食付きで1人25,000円と仮定すると、1人45,880円(約46,000円)、2名91,760円。2人でほぼ10万円の計画です。
「長野は日帰りの場所」という思い込みがありましたが、泊まってこその温泉地が新幹線の先に普通にありました。丸窓電車に揺られて温泉街に着くところを想像するだけで、だいぶ行く気になっています。
行けたら、答え合わせを書きます。
写真はWikimedia Commonsより:Ueda Castle South Turret(Suikotei / CC BY-SA 4.0)、別所温泉 北向観音 2024(ほっきー / CC0)、Anrakuji Hakkakusanjyuunotou BessyoOnsen(Rsa / CC BY-SA 3.0)。いずれもリサイズのみ。イラストはイメージです。
費用概算(1人あたり・2名1室)
- 新幹線 東京⇔上田 往復:13,800円(大人・通常期・紙のきっぷ、運賃+普通車指定席特急料金)
- 別所線 往復:1,180円(大人)
- 宿泊(2名1室・夕朝食付き):1人25,000円と仮定(一人旅の宿泊料金ではありません)
- 外湯2回600円・安楽寺拝観300円:900円
- 食事(昼食2回)・雑費:5,000円(入湯税150円+宿泊税200円を含む)
- 合計:45,880円/人(約46,000円)、2名91,760円(2人でほぼ10万円)